京都の職人技を体験。

~AZUR~

2022年05月14日 22:03

ふと気づいたら、(公財)日本手芸普及協会開催のトールペイント日本展・同時開催『Enjoyペイントライフ展』の申し込み締め切りが月末に迫っているではないですか。

元旦に傷めた手首がまったく回復の兆しが見えず、ペイントできるのかしら?という状況ですが、モヤ~っと作品のイメージを考えるようになりました。

今回のお題は『Hope ‐希望-』 です。

自分に希望の光が欲しいですが、とりあえず申し込みします。

コロナがワクチンで少し落ち着いたと思ったら、隣国の戦や沈没・・・

ほんとうに、自分のためにもゆっくりしたペイントの時間を設けたいところです。



さて、先月の著作権に続き、今日は京都芸術大学の公開オンライン講座で京都の職人技を体験しました。

『京都、職人オンラインワークショップキット』という箱入のセットが届いて、ZOOMで受講しながら実際に様々な箔を貼ってみました。

これまでクラフト用の洋箔は使ってみましたが、手ほどきをしていただいたことはなかったので、「え?こんなになっちゃうけど、これでいいのかしら?」 と心配になったり、思ったような貼りあがりにならなかったりしていました。

今回の受講に際して、予め箔に関する書物を探して読んでみて、『截金 きりかね』という世界を知ったのは収穫のひとつです。

トールペイントなどのクラフトではとっても手軽に似た加工が施せるのがエンボスシールとして売っています。

ただし、厚くて使いにくい と苦戦することもありますね。

截金は金箔を0.数ミリの世界まで細い糸状に切り、仏像などの細工に施すもので、その美しさに圧倒され、「これ、やってみたい!」  と、即座に反応しましたが、今日実際に箔を扱ってみて、「うん、無理な・・・」 となりました。(笑)

当然ですが、職人の世界は厳しいですね!

でも、今回学んだ箔の扱いは、ちゃんとトールの作品に活かしていこうと思っています。




というわけで、まだまだろくに手は使えず、ペイント再開はあやしいですが、描きたい作品は膨らんでいるところです。

間に合うといいのだけれど・・・。






ー訃報ー

コロナが騒がれる直前に開催された指導員養成講座の聴講でお世話になった谷口広樹先生が昨年急逝されたと、昨日知りました。

北海道の大学での講義中に倒れられたとのこと。

日本手芸普及協会の担当さんとお電話でお話している中で伺い、思わず涙が出ました。


長野オリンピックの時にはパンフレットの表紙を手掛けられたという、長野にもご縁のあった先生ですが、その作品の遊び心や色使いがとても好きでした。

聴講の際は丁寧に一人一人にアドバイスをくださり、添削には温かい言葉が綴られていて、今でも先生のご指導の影響は大きいです。

あらためて感謝するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

先生の講義はYoutubeで拝聴することもできますから、是非検索してみてください。







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