そのニス、合っていますか?

2022年08月19日

お盆を過ぎて、信州はどことなく秋の気配を感じいるようになってきました。

とはいえ、日中はまだ暑い!

日中の厚さでエアコンや扇風機のお陰で絵具がすぐ乾く。 良くも悪くも。

日本の空気中の湿度は作品に影響します。

水分を吸った白木素材はできるだけ乾燥させてからニスをかけましょう。

とはいえ、写真撮影の時に照りを防ぎたい。そんな時はマットフィニッシュスプレーが有効です。

今回のAZURの作品はリターダーを使っていますが、リターダーの効果と失敗の原因を知っていないと、作画フリーズどころか、もう手を入れられない事態になります。

効果的なメディウムの使い方は作品の幅を広げてくれます。

講師や指導員の方々は是非それを生徒さんに教えてあげましょう。

ただ、リターダーは扱い方に手を抜くと本当に本格的な失敗を招きます。

「・・・どうすんの、これ・・・・・・」

一旦は思考が真っ白になりますが、安心してください、それ直せます。(笑)



さて、完成した作品は2次審査に送り出す前にニスを塗りますよね。

今回も数名の審査員が届いたすべての現物作品を見てくださるし、受賞に関わらず全作品が会場に展示されます。

少しでも素敵に仕上げたい!

そこでついツヤを求めてグロスのニスをかけてしまうのは、AZURではオススメしません。

グロスニスをかけると、ちょっとラグジュアリーでリッチな雰囲気が出ていいんですよね~。

ですがトールペイントは大概が平面素材なので、グロスニスをかけてしまうと鏡面反射によりせっかく描いたペイントが見えにくくなってしまいます。

ただのテラっとした板にならないよう、適切なニスを選びましょう。



リターダーを止めるためにスプレーニスをかけますが、部分的にリターダーを塗っただけでは部分的にテラっとしてしまうので、そこも注意ですね。

  


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受付と締切迫る。

2022年08月18日

公益財団法人 日本手芸普及協会主催の第5回トールペント日本展の出品受付が迫ってきました。

と、同時に締め切りも迫っています。

1次審査は写真選考ですから写真を郵送しなければならないので、23日には投函する予定でいます。

毎日配達ではなくなったので、余裕をもっていきましょう!

写真の郵送だけでは審査されません。

審査料の振り込みも忘れずに行いましょう!

どちらも揃って、ようやく審査対象になります。

応募用紙はホームページからダウンロードできますから、プリントアウトして写真を貼りましょう。

写真選考に通過すると、現物審査の2次審査の案内が届きます。

審査料を振り込み、作品を梱包して発送するのですが、その前に100字程度で作品の説明文を作成します。

どんな意図と工夫を凝らした作品なのかを審査員の方々にお伝えするチャンスです。



さぁ、作品は完成しましたか?

AZURの作品は本日出来上がりました。

今回も下絵から数日間で一気に進めましたが、途中で「なんだかこれじゃない」と塗りつぶしたり、「うはっ!リターダー剝げた・・・」と気持ちが萎えたりで、一度は「出すの辞めようかな・・・」とも思いました。

でも、直せちゃうんですよね~。

そして今朝まで色が無かった部分に「どうしよう・・・」と迷っていましたが、気持ちを奮い立たせて一気に完成させました。

いい感じ。

審査はどうあれ、自分は好き。°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

ちょっと散らしたキラキラも絶妙に光っていて狙い通り!

今作のために、やれることはやってきたな~ というところです。




応募写真を撮影するまでの残り数日、できる限り眺めて、最後まで手を入れます。

写真撮影はニスを塗らずに行いましょう。

ニスを塗ると発色がよくなりますが同時に反射も出てしまうので、注意しましょう。


※審査前につき写真は載せられません。


さて、10月までにEnjoy作品と、これのために見送ってきたレポート達にも着手しなければ!


  


Posted by ~AZUR~ at 20:07Comments(0)オリジナル作品

創造箔アートパネル展 と、『地獄』

2022年07月28日

ただいまジブリパークとジブリ展で賑わっている長野県立美術館ですが、26日まで開催されていた芳仙洞様の創作箔アートパネル展に行ってきました。

創業明治36年、長野県北部の中野市にある表具店で、新しい現代を模索しながら代々継承しているこだわりの技術を、贅沢にも店主様の解説付きでじっくりと堪能させていただきました。




大学の映像講義でもいま屏風絵を受講しているところなのですが、ちょうど先日、たまたま立ち寄った呉服店で藍染めの実演と解説を見てきたばかりだったり、今年の特別講義で金箔や截金を学んだところでのこの出会い。

学んだことを復習するかのように、あれもこれも接近してきます(笑)

きっと今年はそういうめぐり合わせなのでしょう。

芳仙洞様で体験会が企画されるようなので、そちらに参加できた折にはまたリポートしたいと思っています。



そしてトールペイント日本展の作品制作へ向けて、善光寺大勧進のハスも観察してきました。

ちょうどいい見ごろです。  特にハスは朝がいい。

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の本文では花の咲く具合からも時刻が想像できるのですよね。


過去のトールペイント日本展へ出品したLOTUSシリーズはこちら。






LOTUSは今回が完結になるのかな?

今回のLOTUSは、トールペイント指導員養成講座の聴講でお世話になった谷口広樹先生への感謝の想いをこめた作品にしたいと思っています。

昨日は、新たなLOTUSに必要な『地獄』を見てきました。

冗談ではなく、リアルにね。  いや、リアルじゃないけどね。

長野市博物館で開催中です。


  

集中できるガムラン

2022年07月15日

トールペイント日本展出品作品の下書きを始めて2日目。
市立図書館から借りてきた資料やネットで詳細を検証しながらの作画中の徒然です。
いくつかリンク先があるので、よかったら覗いてみてください。



鉛筆での下書きは完璧と思っても、実際に着彩すると 「あれ? ここは?」 となることがあるものです。
そんなことを思い出しました。
それは谷口広樹先生のセミナーでの課題作画中でした。
メリーゴーランドのテーマで1作品描いたのですが、「鉛筆での下書きはその線の勢いなどで描けたように見えてしまうけれど、きちんと描かないと塗分けできない」 とおぼろげながら聞いたのを思い出しました。
今回はめずらしく参考にしている作品があるのですが、昔の人は写真もない時代に凄いな~ とあらためて思い知らされています。
観察もさることながら、想像の生き物とか、いったい何を想像したんでしょうね。。。



傾斜台が欲しくなって、Amazonで検索しちゃいました。
どうせならLEDが点くのがいいな~。



集中できる音楽が配信でも色々ありますが、いまガムランを聴きながら作画中です。
けっこう集中できますよ。
それに、癒されます。



今日の画像も道端の色。



どこに魅かれたのか、お判りでしょうか?
  


Posted by ~AZUR~ at 21:36Comments(0)オリジナル作品

サザンを聴きながら、下書き、はじめました。

2022年07月14日

トールペイントの銀座ソレイユから、何年振りかの新しいカタログが発売になり、AZURにも今日届きました。



教室を休んで1年以上の経過した時間、ストックの新しい絵の具や道具を購入することもありませんでした。

コロナ禍に入った外出自粛中にはペーパーパレットが手に入らず、そして少し前からトールペイント用のアクリル絵の具が輸入されないことが問題となっていました。

そう、発注したくてもネット画面は欠品ばかりだったのです。


AZURでは有料で絵具を使い放題にしていたのですが、こうも入手できなくなると、今後はそうもいかなくなりそうです。

そして一時期はペーパーパレットのストックが尽きてしまい、同じ指導員仲間の他県の先生に助けていただいて凌いだ時期もありました。

あの時はほんとうにありがとうございました。

ネットがダメなら・・・と100円ショップを捜し歩いた時もありましたが、このコロナ禍ではそんなものさえも、どこにも無かった時期がありましたよね。


さらには絵の具のストックは時々は照合していたものの、新カタログが発刊されないため、もうどれが廃番なのか分からないという状況でした。

長年慣れ親しんだ色名がどんどん消えていく・・・。  そして、どれを消費してよいのか保管しなければならないのかが分からなくなって。

色が指定されているのに、図案を入手しても端から絵の具が廃番になっていく現状。。。

それもあって、教室を一旦ストップしました。

でもこれでやっと・・・。


しかし、発注すれば納品になるとは限らないかと思われます。

なんといっても今度は世界規模でプラスチックが間に合わない!

容器が無ければ絵の具は届かないですから!

カタログには掲載されていても、またネット画面は欠品だらけかもしれないですね。




とりあえず、素材はこれまでのトールペイント日本展で使用してきた買い置きが1セット残っているので、今回もまたそれを使用しようと思っています。

なにせ同じ白木の枠付きセットがもう(税込)7000円超えですと!  高い!

それでは失敗できない!気合いいれて制作せねば・・・ と、意を決して今日からようやくカレンダーの裏に下書きを始めました。(毎回下書きはカレンダー・・)

好みで使う絵具はだいたい決まっているけれど、ちょっと新しい色を買って気分一新したいですね。



再来週から平日の仕事が夏休みなので、本格的に取り掛かります。




今日の画像は、散歩の途中で見かけた色。




こころを鷲掴みされました。



 





  


Posted by ~AZUR~ at 21:31Comments(0)オリジナル作品

視点

2022年06月24日

AZURは(公財)日本手芸普及協会のペイント指導員資格を有していますが、カリキュラムに着手したのは2003年頃です。

こうして数字にしてみると、もう20年に迫っていることに驚きます。

多くの方々にご利用いただき、イベントなどではたくさんのかわいい作品にも囲まれました。

振り返ればほんとうにありがたい経験をさせていただいてきました。







直近10年ほどでも、ほんとうにいろんなことがありましたね~。



このナガブロを通じてケーブルテレビの取材依頼をいただいた時は、大変失礼ながら「怪しいメールだ」 と思ってしまいましたが、まさかTVで放送していただくことになるとは思いもせずでしたからお許しください。

あの時、インタビューであらためて自分の言葉を発したことで想いが進路に変わりましたから、当時取材をしてくださったお二人にはいまでも感謝の気持ちでいます。

通過点のようで、分岐点だったかもしれません。

ペイント雑誌の掲載も私の後押しになり、いまがあります。


そんなこと、きっと多くの方々にもあるでしょうね。

だからペイントや色彩学を通じてお近づきになった方々がAZURを通過点にされるか、分岐点にされるかを見守らせていただいています。



がんばれ!



さて、そんな2003年頃に着手し始めたカリキュラムですが、当時と現在では作品の内容がボリュームアップしたり、若干作品が入れ変わっています。

(公財)日本手芸普及協会の各ステップ認定基準は技術の習得になり、各作品ごとに履修するべき課題が設けられているので、『テクニックを学びながら身につける』 ことができますが、逆にいえば身につかなければ認定にならないということでもあります。

AZURは2つの協会のカリキュラムを受講しましたが、その点が団体によって異なるな~ と実感しました。

『テクニックを押さえた課題作品を描けば、どんな作品でも構わない』 という団体もありますが、(公財)日本手芸普及協会のカリキュラムは『テクニックを履修しながら忠実に模写する』 ことを求められます。


(あともう1冊ブルーのファイルがありますよ。)

そういうと、生徒さんにばかりプレッシャーをかけていそうですが、指導員養成講座に参加した際には 『本部試験で認定できない見本』 も見せられるので、指導する側の力量も問われているんです。


カリキュラムは【本科】 【高等科】 【講師科】 とステップは分かれていて、各科教材は指定されていますから、レッスン料を除く受講に必要な金額は明らかですし、各科を終えるごとに認定登録をすることになります。

でも振り返れば、AZURの生徒さん方、みなさん【本科】は受講済でカリキュラムやお好きな作品を制作されていますね。

以下に、(公財)日本手芸普及協会カリキュラム作品と、お楽しみ作品の一部を掲載します。 ※作家作品の模写作品です。








やっぱり基礎は先に押さえた方が後が楽ですよ。

でもこの各科の目標を見ても解るように到達点の目的(シラバス)が示されているので、すべてを習わなければならないというわけではありません。

(公財)日本手芸普及協会では作家デザインのお楽しみ作品もたくさん設けていますので、日常から少し離れて息抜きをしながら、飾りたい作品を制作していただくことができます。

【講師科】は絵の具の種類やテクニックも独特の作家作品になっていて、ニュアンスをつかみ取って表現するにはそれなりの努力が必要になります。

「講師になる」 というまなざしを持つこと も必要になりますね。

そこで向き不向きも出てきます。

よくいう 「アーティストか、指導者か」 ですね。

AZURは自由に描きたいものを描きながら、大勢の人前で話すことや人のタイプを見ること、何ができないかを見極めること などたくさんのことを学ぶ機会をずっといただいてきました。

そして、まだまだ興味は尽きずに学び続けています。

ペイントを通じても視野が広がりますし、学んだことを次に提供できるようにと思っています。




さぁ、今回は最期にこれだけはお伝えしておきます。  「【講師科】は、レッスンに来てれば取れる資格じゃない」

厳しいですが、取った先を見据えている人のステップです。


ご受講お待ちしております。







  


春がやってくる

2021年02月10日

寒い寒い毎日ですが、専門学校様の全授業が終了し、在宅ワーク期間になりました。

こたつがぬくい。

在宅ワークって、様々な誘惑が敵ですが、そうはいっても自分のモチベーションが上がるなら敵もまた味方♪


ここ数日、ハナレグミさんの 《ウイスキーが、お好きでしょ》 をエンドレスで聴きながら作業をしています。

《ウイスキーが、お好きでしょ》 といえば、石川さゆりさんの艶やかなCMが思い出されますが、この曲、実に多くの歌手の方々に愛され歌われているんですよね。

勿論石川さゆりさんバージョンも好きですが、普段利用しているAmazon Musicで、《ウイスキーが、お好きでしょ》で検索すると、あとからあとから出てくるので、聴き比べができていいんですよ。

ハナレグミさんのbassが効いたJAZZZYな曲調と、意味ありげに言葉を歌い上げるところが 『ん?!』 ってなるので好きですが、

思わす 『ンフッ☆』 っとなっちゃうのは 田島貴男さん。

濃いいわ。  やっぱ好きだ~(笑)

そして、SONYの重低音が響くイヤホンで聴いて、moodyなのはサックス奏者の矢野沙織さん。

吹き鳴らすのではなくて、ちょっと空気が抜けるような女性らしさをフォローするBASSが効果的。

そして、歌いだしからパンチがあって引き込まれたのはFLYING KIDSの浜崎貴司さん。

ちょっと鳥肌立って、ウルっとした。

なんだろ?  色気か? (笑)

どこか遠い記憶の思い出を辿るような空気感のある、村上ゆきさんもいい。

そして安定のゴスペラーズ。 ウイスキー、飲めないけど色温度の低いバーカウンターが好きだよ(笑)


同じ曲でもアレンジの仕方で随分と変わって、オリジナリティーを醸し出してますね。

飲み物はワインでも焼酎でもなく、ウイスキーであり、しかもハイボールじゃないんですよ。

そこ、こだわり。





《ウイスキーが、お好きでしょ》 の聴き比べも好きですが、 《Fly me to the moon》 の聴き比べも好きです。

これこそ、定番はどなたなんでしょうね?

やっぱご本家フランク シナトラさんですか?

Doris dayさんを聴くと、どこか宇多田ヒカルさんを感じて、次の選曲は宇多田ヒカルさんへGo!(年代的には逆なんだけど)

映画 エヴァンゲリオンで使われたのが懐かしい。

宇多田ヒカルさんのバージョンはR&B調で、思わず体が動きますけど、バイオリンの澄んだ響きとズシンとくる重低音に心もってかれます。

天才だよ。



やっと久々にこうして音を味わい、自分を取り戻し中。

日差しが変わって、春が近づいてきた ってことだと思います。



日本の四季って、ホントに刻々と日差しが変わって、同じ冬だけど暮れと正月ではもう色の見え方が違うのね。

だから、一つの計画を何か月も練っても、着手する時期と完成する時期が違うと、結果が違っちゃうわけよ。

昨日と今日も違う。

まして数年経っていることなんて。

こそぎ落とした痛みもあるし、拾いそびれたものもある。

ただ普遍的に変わらないものだけが、自分の中に濾されて残っていく。



この感じ、大事。




さて本題ですが、昨年終了した第4回トールペイント日本展の受賞作品が公開されました。

リンク先へ飛べますので、是非ご覧ください。



グランプリ作品は、やっぱり敵わないわ~ という素晴らしい作品ですし、その他上位受賞作品も頷けます。


すみません。 場違いにも、急遽5日間の立場上の義務感で仕上げた作品にも賞をいただき、申し訳なさでいっぱいです。

上位受賞作品と見比べたら、やっぱり5日だ(笑)




でも、ずっと温めてきたんですよ。

だから、今回の審査員先生方の評価コメントからは遠くないな と解釈していますし、そこをどう昇華させていくか、それが次の2年間かな と思っています。


コロナ禍にもかかわらず、会場設営にご苦労されたスタッフの方々、審査員の先生方には御礼申し上げます。

お陰様で、思い出に残る1年になりました。

次回は会場に観に行ける世の中になっていますように。

そしてそれまで皆様お元気で。


















  

Posted by ~AZUR~ at 15:03Comments(0)オリジナル作品

ペイントde年賀状

2020年12月30日

明日で今年が終わろうとしていますね。


【新型コロナ】 以外に、今年の思い出を残せましたか?


振り返れば色んな出来事に追われるも、なんとかそれをこなさなきゃ と走り続けた一年でした。


夏のトールペイント日本展でさえ、3年くらいまえのような気がします。

・・・2年ごとの開催なのにね。

新作のはずが、古い作品のような気がする。。。気のせいかしら。





さて、今朝やっと年賀状を投函しました。

当然ですが、元旦には届きません。

ま、こんな年ですから・・・で、赦していただきましょう。

例年だったら、12月23日が旗日で描けたんですよ。

で、5枚目のキモカワ干支シリーズです。

毎年届いている方々には 『うわぁ、またこれだよ…』 でしょうが、決して不幸のハガキではないのでご笑納ください。

きっといまに、10枚くらい集まった頃には、『どんだけなんだよ・・・』ってクセになって、全コンプリートしたくなってくるはず。。。


え?  プロ野球カードじゃない って?  (笑)



このキモカワ年賀状、予め描いておいた図案(ここに至るまでもだいぶ温めますが)に、月曜の午後から絵の具を塗り始めて、あーでもない、こーでもないと色合わせして、夜には原画スキャン&PCで編集、そして例年のように宛て先は筆書きです。

けっこう手間暇かかってる年賀状ではあるんですよ。(笑)

絵筆はまだ持つ機会が途絶えないけれど、一年に一度しか書の筆を使わなくなってしまって、年々筆字が下手になるのを痛感しています。

なんでも、続けないと維持されないのよね。

今年は特に、手元がかすんで見えにくいし、指が痛いし、漢字を忘れちゃうし。

PC操作に慣れた分、手書きが苦手になっていく。。。勝手に変換してくれて、漢字を忘れていく。


沢山のことを吸収してきたはずだと思っていたのに、年々自分がしぼんでいくのを感じます。

50代って、もっと好調なイメージがあったのですが、ステージ移行してからというもの、途端にギアシフトが変わったみたいに不調の連続です。

だから生徒さんにも 『なにかやるなら40代の内にね』 ってお話しているの。

この先10年を維持していかないと、60代には自分を操作するのが億劫になって、結果、Lessonがめんどくさくなっているかも。。。





こんな風にマイナス思考なのも、この激変の一年の疲れがたまっているのかもしれないですね。

ギックリ腰もまだ癒えないし、整体で【寝正月】を言い渡されました。


よし、じゃぁ、このお正月は家で絵を描こう!  (おい、座ったままもダメなんだけど・・・)


大雪になるというから外出も控えて、石膏デッサンとか、ホルベインの色鉛筆とか、楽しんじゃおう。


あ・・・ 車から石膏像を降ろさなきゃ。。。


あ・・・ その前に、追われて過ごしてきた部屋や資料を片付けなきゃ。。。








年末年始、お家で自粛をされて、PCやスマホを覗いている方々、明日もblog更新しますので、年内最後のお付き合い宜しくお願いします。


干支の手書き年賀状をペイントしてみたい方、絵の具や材料のご案内しますので、メッセージどうぞ。

コロナが落ち着いたら、年賀状講座でもやろうかな。

きれいな色を見ることで気持ちが整理されますよ☆



  

サンタクロースがやってきた

2020年12月25日

雪がちらつくクリスマス。

こうして一日、また一日と今年が終わっていってしまうのですが・・・

まだ年賀状の原画が完成していない・・・。




この年末になって、昨年同様のこの時期恒例になったかのようなギックリ腰で、長い時間座っていることができず、下書きが出来たところで一休み。

仕事の合間なので、それだけで一日が終わってしまいます。




なので、今年も!  元旦には届きません。





まぁ、こんな年ですから、頑張ってきた自分を許しましょう。



そう!  頑張って一年いい子で過ごしてきたので、サンタクロースからサプライズなプレゼントをいただきました。






石膏像です((笑)


車の助手席に乗せて、シートベルトして連れ帰りました。





普通は美術室とか、公民館とかにある感じのもの。

しかもけっこう大きい!





お仕事先の専門学校様で不要になったとのことで、欲しい人~ という声があり、もちろん、当然でしょ と、名乗りを上げ、2体の内の1体をいただきました。(笑)




普通の家には無いね。

人はこれをガラクタ という(笑)



こんなの入手した私の気持ち、わかるかな~。。。



まだ家族には内緒なんだ。。。。



(笑)



っていうか、ギックリ腰で車から降ろせない・・・



(笑)



そういえば、忘れられない絵があって。


小学生の頃、私の部屋の本棚の脇に分厚い画板が挟まれていて、自分の部屋なのに自分の知らないものがあるって、不思議じゃないですか。

そっと紐をほどいて中を見たら、石膏像のデッサン画が数枚挟まっていました。

家族の(親の)知らない一面を見てしまったような、見てよかったのか、戸惑いながら慌てて閉じたのを覚えています。

巧かった。

のちに、建築系(トンネル工事)に関わりたかったという父が描いたものだと察したのですが、同じく小学生の頃に私の塗り絵をガチで塗ったこともあり、親の衝撃的な影響は計り知れない(笑)


あの頃は大人になったら当然、同じように巧く描けるようになるものだと信じていたのだけど、人生の折り返しも過ぎた頃になって今しみじみとやり残してきたことがやりたくて、そういう50代を生きようと思っているところへ、思いがけずやってきた石膏像。


葉脈のような枝分かれた幸せの一部が、いつも向こうからやってくる。。。







  

第4回トールペント日本展 入選入賞作品展 ご覧いただけます

2020年10月31日

JHIA主催のトールペイント日本展&収穫祭 Enjoyペイントライフ展が終了し、出品した生徒さんの作品と共に戻ってきました。

YouTube で 手芸普及 と検索していただくと、JHIAのチャンネルがあり、こちらから日本展の受賞作品がご覧いただけます。

私の作品も登場する、各社協賛社賞はこちらからどうぞ。


B部門、白磁はこちらから


そして、ペイント収穫祭ではバルーチャ先生のライブペイントコーナーやその他出店が盛りだくさん。 もちろん、Enjoy作品でAZURの作品も登場いたします。


コロナ禍での外出自粛もあったためか、今年は特に手が込んだ作品が多いような気がします。

やっぱり、こんな時だからこそ、日常に楽しみを添える必要がありますよね。

没頭できる時間は、心の支えにもなります。

AZURも、インフルエンザが落ち着く頃になったら、レッスン再開できればと思っています。

そしたら、また皆さんの素敵な作品と笑顔に囲まれた楽しいひと時をご一緒しましょう。





こちらの画像は、今回のEnjoy作品で出品した作品です。

グレイナーという、木目を描く道具を使って、木目を描いています。

そこに、生徒さんと共通の 『自然の中の生き物たち』を描きました。

このカモの作品は、実は私が教室を始めたころ・・・2003年頃に一度描いた作品の復刻です。

オリジナル作品はあまり手元に残っておらず、この最初の作品も然り。

ですが、当時製作した時の使用絵具が控えてありました。

そこへ若干、今のテイストを加えた色になっています。

ウオッシュなので、2日程度(中央部分は1日)で描き上げています。

2003年頃はまだまだ模索していましたね。

もともと絵を描くのは好きだったものの、ブランクが長すぎて、『絵を描くって、どうすれば?』   ・・・でした。

絵心が無いから・・・  とよく仰いますが、トールペイントが好きであれば大丈夫。

トールペイントは指示された絵具と描き方に従って模写すると作品が完成するクラフトです。

予め色が決まっている って、凄いことだと思いますよ。

当時と違って、今はネットで絵具も道具も購入できるので、とっても便利になりましたね。

ご自宅で動画を見ながら独学でやってみたものの、上手くいかなくて・・・ という方、是非メッセージ→からお問合せください。





  

Posted by ~AZUR~ at 23:16Comments(0)オリジナル作品